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執筆者の写真ミズコウアキヒコ

セレスピードの故障を予防整備する件



現在、商品化に向けての内外装を仕上げている最中の、このアルファ156スポーツワゴン2,0L ツインスパークセレスピードの件で、幾つかお問い合わせがありました。


購入の検討のご相談の他に「セレスピードユニットの修理について」も、お二人にお問い合わせをいただきました。


やはり、みなさんセレスピードユニットの故障に怯えてるんですね(苦笑)


中には、主治医(イタ車専門店及び整備工場)から、セレが壊れたら買い替えと言われている方もいらっしゃいました。


えっと、結論から言うと「セレスピードユニットは、ほぼ修理・整備・予防処置」が出来るとお答えしております。


過去の症例から言うと、その故障原因の殆どが「セレオイル漏れ」から起きる故障であることが多いんですね。



つまり、そこを「修理・整備・予防処置」をすれば良いと言うこと。


それが「出来ない」と言うショップや工場は、イタリア車専門を名乗るのを辞めるべき。


そんな知識や技術や経験知では、お客様のお車を守ることは出来ません(苦笑)


と言うか、買い替えて欲しいので、あえて治さないと言う商売の為なのかな?と勘繰りたくもなります(笑)



セレスピードユニットは「セレポンプ」「高圧ホース」「アクチュエイター」「アキュムレイター」「ミッションECU」等と、それらに接続されている各種のセンサーやバルブの総称です。


高圧でオイル(セレスピードオイルと呼ばれてますがATF・DⅢです)をポンプで回し、圧力も利用してマニュアルミッションを動かし、クラッチを繋ぐ作動をしています。


当社では、純正指定のTUTERAは使いません。


アルファロメオディーラー勤務時代、純正指定オイルの性能の低さはさんざん観ました。


セレニアのエンジンオイルなど、少し交換時期が延びると、オイル交換の際にドレンから出てくる姿のシャバシャバな事(苦笑)


これは粘度が落ちている証拠ですし、またオイルとスラッジが分離しており、これはオイル性能として、スラッジを溶かし込む性能が低い事を示唆しています。


ATFもまたしかりで、詰まって壊れるスラッジを溶かし込めていない・・・涙


だから、当社ではいろいろ試した結果、これの一択になりました。



潤滑性能、スラッジの溶かし込み性能、耐久性、コスパも抜群です。



セレオイルの代替品としてZZ-51 DF-TFを使用し、さらに漏れ止めも添加して予防です。



また、セレスピードポンプも、本国のアナウンスでは15万km程度の耐久性能があると言われていますが、ストップアンドゴーの多い過酷な日本国内では、約半分の距離でダメになる場合が多いんですね。


なので、当方では走行距離が7万キロを超える車両の場合、セレユニットを全部オーバーホールして納車しています。


今、異常がないとは言え、この距離を超えると「いつ故障してもおかしくない」から。


だから自ずと市場の相場とはかけ離れます(苦笑)


でもね、うちは「自分の好きな車種」しか扱わないし、自分が乗るならここまですると言う

同業者からも「クレイジー」と言われる車屋なので、気にしません。


故障に怯えながら乗っても楽しくないでしょ?(笑)


そもそも、専門店でも無い中古車屋の納車点検なんて、ほぼ何もしないとの同じです。


そして、専門店やディーラーの中古車でも「今、異常の無い物は極力そのまま納車」と言う方針でされていますので(勤務してたから本当ですよ)うちとは考え方が違います。


だから、ポンプは国内の重機や航空機の油圧ユニットの修理を請けてる専門工場で、分解して、各種の接合部や部品も極力日本製の部品に交換してオーバーホールします。


もちろん、テストも自動車の比じゃない重機や航空機のレベルでのテストをします。


次に、高圧ホースは部品が生産中止なので、上記の工場で現物を修理して貰います。


ここの品質もホース部分とカシメ部分の精度が低いのでメイドインジャパン品質で修理をして行きます。


アキュムレーターは修理出来ませんので新品交換の選択をして、アクチュエイターは分解して、Oリング等をメイドインジャパン品質の物に交換して(2回り大きなOリングをねじこみます)、各部の部品接続部分も専用のコーキング剤を使い、完全に密閉して、今後の漏れを予防します。


もちろん、各部に接続されているセンサーやECUやバルブも、テスターで単体点検をして、数値が悪い物は新品交換です。


また、案外しない人(やお店)が多いですが、ミッションオイルも必ず交換します。


これも劣化してくると、ミッションの入りが悪くなり、故障の原因になります。


なので、NUTEC ZZ-31でリフレッシュ&漏れ止め処置を施します。





NC-81Plusは本来エンジンオイル添加剤ですがミッションオイルにも有効です。



主な予防整備はこんな感じですが、品質に関しては新車時を上回る精度の品質になる。


日本の部品の品質や、職人さんの力量で、新品部品の品質を超えるわけです(笑)


またECU(通称コンピューター)も、高額なので困る故障の一つですが、実は各種ECUも

日本国内で修理は可能です。


新品を買うより遥かに安く上がるし、ましてや日本の職人が基盤をやり直し、しっかりとコーキングもしてくれるので、新品よりも安心安全です。


なので、故障が心配なちょっと走行距離の多いイタリア車でも、安心安全に乗れる。


ただし、ここまでするのは日本でうちくらいでしょう(苦笑)


ちょっと古いイタリア車は壊れる!ただし、うちで買うと安心です(笑)


街の中古車屋さんや、ヤフオク等の個人売買で安く買っても、故障のせいで精神的なダメージや、経済的なダメージを負うのもバカバカしいでしょう?


うちで買ってない方のメンテも、工場の状況次第でお請けしたりしますが、同じ車種で安く手に入れたは良いが、度重なる故障の出費で、むしろうちで買った方が安くついた例は枚挙に暇がありません(苦笑)


中古車の世界は、本当に「安物買いの銭失い」の世界ですよ・・・


アナタはどこの世界でカーライフを楽しみますか?



すでに多数のお問合せが入っておりますのでご検討の方はお早めにご連絡くださいね。




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