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執筆者の写真ミズコウアキヒコ

納車点検整備の考え方の違い



先日、週に2回ワタシが営業しているワインバーへ、イタリア車のことについて聞きたいと言う男性が来店されました。


どうやら次男坊の働いてるバーへ行き、お父さんが詳しいと聞いたそうです。


そこでお話したんですが、年式や程度と言う一面を気にして「何を買うか」と悩むのも大事なんですが、もっと大事なのは「どこで買うか」だということをお伝えしました。


まあ、ぶっちゃけて言うとこの業界には魑魅魍魎がたくさんいます(苦笑)


ろくでも無い程度のクルマを、しれっと知らばっくれて売ってるショップも多いですし、整備工場でも、経験も腕も無いのに、専門店と名乗り、法外に工賃が高かったり、よそのした整備に難癖をつけて、しなくてもよい整備をして、部品代と工賃を稼ぐ輩もたくさん存在しています。


うちも何度か、そんなショップに難癖をつけられて、お客様からクレームを受けました。


まあ、点検整備の時の請求書などを提示して、誤解である事や、言われもない事実無根の不具合で、お金を取ろうとしてるだけであるとご理解いただきました。


その件で、こちらから工場へクレーム入れると、しれっと「マージン渡した方が良かった?」と言われて大いに呆れた覚えがあります(苦笑)


そういうことじゃなく、矜持と誇りと信用の問題なのに、金で解決しようと言う欺瞞。


まあ、すべてのショップや工場がそうとは言いませんが、たとえ有名であっても、本当に悪質な所や、傲慢な所が多いのは紛れもない事実です。



うちは、世の中の中古車販売店や、ディーラー認定中古車店とは、明らかに考え方が違う。


まず、相場は無視してます(ヲイ)


ワタシが個人的に「価値がある」と考えている車種を、徹底的に仕上げて売ってます。


だから自ずと相場からかけ離れた売値になることが大半です(苦笑)


それは、買ってくれるお客様の為と言うよりは、その個体が後々まで残って欲しいと言う切なる願いを込めているからです。


なぜなら、幾ら気に入って買っても、内外装が汚いとか、故障が相次ぐとオーナーの気持ちはクルマから離れて行ってしまうからです。


そうなるともう、クルマは大事にしてもらえなくなり、朽ち果てる運命です。


だから、キレイな外装、気持ちの良い内装、調子が良く壊れない機関にして納車します。


もちろん、普通の中古車屋さんでも、同じ気持ちでしょうが、レベルが違います(笑)


それは「今現在悪い部位」は調整、修理、仕上げはするでしょう。


でも、うちは「ここ数年で悪くなるであろう部位」まで仕上げてお納めしています。


少なくとも2年以内に修理や交換や調整が不要なレベルまで、きちんと仕上げます。



一般的なお店では「納車時にお客様に文句を言われないレベル」にして納車すると思いますが、うちは「この個体が後世にまで残るレベル」にしての納車です。


その点が、一般的な販売店とは異なる考え方であると言えます。


それを理解してくれるお客様が、世界にお一人いらっしゃれば成り立ちます(笑)


もし、故障した時でも、そんなお客様に対して正規純正部品より安いOEM供給の部品や中古品をおススメしたりしますが、意外と中古品を選択する方はほとんどいません。


ワタシも地元のイタリア車ディーラーは古巣でもあり、身内(従兄が社長)でもありますが、やはりパーツ代が一番高いのと、工賃が高いので利用したことは殆どありません。


電気系統の配線図が必要な修理くらいですかね?これはディーラーの門外不出なので。


話は戻って、うちのお客様方は、本当にクルマを大事にされてて、メーカーと品質が同じOEM供給品で、しっかり修理して欲しいと言われます。


ワタシにとって、販売した車両と言うのは、カワイイ息子や娘のような存在で(苦笑)大事にして貰ってるのを見ると、本当にうれしいものです。



ま、何度も言いますけど、ちょっと古いクルマを買う時に、個人売買で安く買って、修理代も掛からないなんてのは、本当に奇跡に近い妄想です(笑)


元のオーナーさんも、大事にされてたかも知れませんが、手放す前にお金と手間をかけてメンテナンスすると思いますか?


また、お金と手間をかけた直後に手放しますか?


ちょっと考えてみたら判ると思います(苦笑)


ワタシも受けが良いので「整備記録簿」の内容は商品説明に明記しておきますが、それは過去の事であり、元のオーナーさんが愛情を注いだ証拠として記載してます。


もちろん、そんな車両は程度は良いのが常ですが、問題は納車前の点検整備の内容であり、過去は過去で、現在の車両の状況とは異なります。


上記の仕上げ中の個体も、タイミングベルト交換済みの記録簿がありますが、売約後にもう一度タイミングベルト交換をして、バルブタイミングをしっかり調整して納車します。


まだ交換を推奨する走行距離に達していませんが、エンジンが本調子じゃない気がして、そのままじゃ気持ち悪いので(苦笑)


作業をしたのが、アルファロメオディーラーじゃなく、ヤナセ認定工場さんだから、あまり信用していません(ヲイ)


アルファロメオのエンジンは、市販車にあるまじき、レースカーのような0.1mmのコマの違いで調子が狂うエンジンだからです。


だから、専用特殊工具と専用PCソフトで万全なエンジンにし、セレスピードのセッティングもリセットして納車します。


故障を気にして憔悴しながら、汚いボロ車に乗りたい方はよそへどうぞ。


キレイで調子よくカッコいい安心安全なクルマが欲しいなら、ぜひ、うちの商品車をご検討ください。


同じ車種や、同じエンジンのモデルに乗った事があれば「今までのは何だったの?」ときっと驚かれると思います(笑)


そして、末永く大事にしてあげてくださいね。


メンテや部品調達は、一生相談に乗りますので!!










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