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  • 執筆者の写真ミズコウアキヒコ

アルファ 147TS ドカティコルセ仕様 試運転リポート2

更新日:2020年11月3日

GIALLO GARAGE s.r.l 店長のミズコウです。


引き続き試運転のリポートをお届けして参ります。




初日は岡山から京都入りをして、所用を済ませた後に、神社仏閣を巡り撮影をしました。


NUTECオイルが馴染んだツインスパークエンジンの小気味良い脈動(乗ったことある方には判ると思います。振動じゃ無くて脈動と言いたいあの感じ)と、ドカティコルセのエキゾーストマフラーからの低音のエキゾーストノートは、否応なしに心が踊ります。アイドリング時にも、獣が低く唸るようなエンジンサウンドを響かせるクルマは、他にはありません。が、このマフラーが優秀なのは、その味付けで、決してうるさいと感じる音量と音質ではありません。何度も言いますが、正直初めて見た時は「バイクのマフラーかよ!」と思いました(笑)確かにドカティはバイクメーカーで、そのレース部門がドカティコルセですので、あえてその意匠を選択したんだろうと想像しています。そう思うとなんか「ふふふっ」って気持ちになりますよね。





京都の街中はGO TO トラベルの恩恵なのか、県外ナンバーの車両も多くて、結構普段と変わらない混み具合でした。そのせいもあり、細いSTOP AND GOもありましたが、 CITYモードは初期の156の頃とは異次元に賢くなってて、一切ギクシャクもしないスムーズなシフトチェンジとクラッチワークを見せてくれました。これはセレスピードのキャリブレーション作業をしたのも要因かと思われます。


キャリブレーションとは、専用ソフトでの故障診断と各部の異常の検知。それを経て自動でミッションやクラッチなどの調整をしてくれるありがたい機能なんです。


それのおかげもあって、街中はCITYモードにお任せでセレスピードの作動の具合も細かく観て行こうと考えておりました。


初日にも感じておりましたが、朝一番のポンプの静かな作動音と、あっという間に油圧が必要水準に達して止まる動き。これはもう新車レベルの作動音の静かさと早さです。セレスピードのヤレ具合は、ポンプの作動音が経年劣化や、作動回数の多さで大きくなったりする事である程度の事は判ります。各部の漏れが無いのとオイル量が適量であるのは確認済みなので、本当に良い状態である事は間違いなさそうです。セレスピードユニットの完全オーバーホールは、ぜひしてみたい作業でもあったんですが(苦笑)これは勿体無いかも知れない。


現在のポンプ内部は、恐らくコイルのヤレも無く作動音も静かなのは確かで、基本的に本国の品質管理上の耐久性では、16万キロの走行に耐えると謳われています。しかし、本国やEU各国の使用状況より、恐らく日本での使用状況はそこまでは持ちませんし、実際に過去の実例では10万キロを超えたあたりでボチボチ壊れ出す感じです。なので、この現車のポンプは油圧系統のスラッジなどを、ZZ-51改をしっかり循環交換して除去した上に、その高度な耐酸化性能で故障の予防をすれば、まだ充分行けると確信しました。高圧ホースの漏れや膨張も無く、攻撃性の低い油脂を使用する事でこれも予防が期待出来ます。また、同様にアクチュエイターユニットのオイル漏れもありませんし、作動もバッチリなので、この油脂を使用する事によるシール類の性能の復活も望めます。セレスピード関係の故障は、電装系の部品を除けば、要は各部のオイル漏れが補機類に悪さをして、壊れてしまう事に他なりません。ポンプもアクチュエイターも、スラッジ除去と高性能な新油の性能により、内部や補機類のシールの性能復活が期待され、標準的な寿命よりは遥かに安心して維持が可能となります。セレユニットの完全オーバーホールは、オプション扱いにして、車両本体価格の値下げをしたいと思います。





そして、もう一つの発見が純正の足回りの秀逸な動きです。新車ディーラー時代のお客様も起業してからのお客様も、女性と車高は落とすもんだと思っている人が多くて(言い方)ショックとバネは交換されている方が圧倒的に多く、純正の足回りのまま、ここまでしっかり走った覚えがありません。私の個人所有のクルマは常にショックとバネは社外品だし、お客様の修理やメンテでお預かりの際には、移動だけで静かに乗っているだけですのでね。でも、今回高速巡航から街中のちょこまか乗り、ワインディングでのスポーツ走行などをした際に、純正の足回りってこんなにいい仕事するんだ?と驚きました。まあ、現車の走行が少なく状態が良いのも相まって、新車時の性能をまだ保っている、いやむしろ当たりがついて馴染んでよく動いている印象です。アルファロメオ社には、黄金の尻とあだ名されている(お尻の感覚で車両の足回り等のセッティングを決めてるから)神の領域のテストドライバーがいて、その人がセッティングしてるので、純正も侮れないのは知ってましたが、今回は改めて体感しました。正直、車高は落としたいけど、純正の乗り味も捨て難いというジレンマが(苦笑)まあ、このジレンマはこの車を手に入れた次のオーナーが乗ってみて判断していただければと思います。足回りに関しては、7万キロくらいでロアアームのガタが出てくる時期なので、その時に一緒にリフレッシュするのもアリかも知れません。





いずれにせよ、乗れば乗るほど程度の良い個体であると確信しました。これなら、売約後の納車点検整備でも、それほど手間が掛かる事は無いと思いますので、思い切ってお値段は下げます。ただし、人気のある内外装色と、低走行ゆえの元値の高さもありますので、これが限界ですが(苦笑)今、世の中ではどんどん電気自動車が増え、エンジン音やエキゾーストノートが楽しめる機会はもう10数年でしょう。その最後にアルファロメオの名機ツインスパークを安心安全な整備をしっかりした状態で楽しんでください。



 

2008年式ALFA 147 SELESPEED ドカティコルセ仕様 黒メタリック・タン皮シート

車両本体価格:1,200,000- → 大幅値下げ900.000-

売約済みとなりました、ありがとうございました。


車検:令和4年10月22日 走行距離:33000km (乗りますので多少変わります)


装備品:ドカティコルセ専用18インチホイル+ブリジストンポテンザS001 7部山

ドカティコルセ専用リヤマフラー・ドカティコルセ専用ステンレスドアミラー等


+上記の車両本体価格は、内外装及び機関整備仕上げ済みでのお値段ですので、例えば塗装は現車を観て自分で判断し(そのままでもみっともないほどではない)知り合いに安くしてもらうとか、内装のベタベタや剥がれは自分で直すとか、4万キロ交換推奨のタイミングベルト交換は、後で実費でされるとか、漏れも作動も問題ないセレユニットはそのままでとか(←今回の値下げは整備だけでOHはせずにお渡しの金額になります)そこまでしなくても良い場合にはお話し合いの上でお値引きしますのでご相談くださいね。


+また業者様でも、まだしてない作業を自社でされるなら業販は可能ですご相談下さい。

+納車点検の際に、ショックやバネを換えたいとか、エアフィルターやACフィルター等も純正相当品で交換予定ですが、社外品などに換装希望の場合はお申し出下さい。あ、ステンマフラーは現車を確認してからにしてください。見た目はあれですが(ヲイ)ドカティコルセマフラー侮れません(また映像掲載しますが)うるさすぎない落ち着いた音ですが、案外骨太でしっかりとしたサウンドを奏でます。また、さすがドカティコルセ監修だけあり、抜け過ぎずにセレスピードのトルクバンドを殺さない作りで秀逸でした。オートモードでアクセルを踏み込んでも、しっかりシートに押し付けられるくらい力強く走ってくれます。ステンレス製で抜けの良すぎるマフラーでは、トルクバンドがあがり、低速でイマイチ力が出ない印象がありますが、これは違いました。個人的には非常に気に入ったので、確認せずに交換はもったいない気がします。


+車検を受けて試運転をしています。ブログに車両の状態などと併せて追記します。




 

車両本体価格以外に必要な経費


消費税・自動車税の月割り分・自賠責保険料の月割り分・リサイクル費用・陸送費用(ご希望であれば)車庫証明費用(ご自身ないしは地元の行政書士に依頼するほうがお得です)名義変更費用(ご希望であれば)など、ご希望の内容により変わりますので、気になる方はお早めにお問い合わせくださいね。






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