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  • 執筆者の写真ミズコウアキヒコ

アルファ147 1.6L TS 5MT 極上車 コスパ編

更新日:2021年3月5日



今日は、特に急ぎの用事もなく、久しぶりに温泉にでも行こうかとコイツとお出かけです。


いつもと変わらず、駐車場まで来てこいつのヒップラインに見とれながらドアを開けます。



車高はもう少し落としたほうがよくね?マフラーも上品すぎて物足りなくね?なんて原価を爆上げする雑念と戦いながら(苦笑)キーをひねりエンジンに火を入れます。


キュルキュル音の後に、すぐブォーンとエンジンが回り始め、これからのドライブの楽しさに気持ちがワクワクしてくる瞬間です。


いつもと変わらず、1速でクラッチを繋ぎ、ゆっくり前に進みますが、クルマはもっと踏んでくれと言わんばかりに、高揚感のあるエキゾーストノートを響かせます。


いや、ホントにツインスパークエンジンって、なんでこんなにいい音するんだろ(苦笑)これじゃアクセルもっと踏んじゃうだろ?っていつもニヤけながら運転しています。


せっかくのお出かけなので、軽く洗車をして、行く先で撮影をしインスタ映えを狙う(笑)


お気に入りの神社で撮影をしていると、マフラーから水が(驚)


ご存知の方も多いと思いますが、クルマと言うのは、圧縮や燃焼が理想的な状態の時には排気の時に水も一緒に出るモノなんです。


新車に近い車両の後ろを入っていると、気温の高い時には水が、気温の低い時には水蒸気が出ているのに気づきますよね?


この現車も入庫時には、水など出てはいませんでしたが、もう3回目となるガソリンへのNC-220の投入と、オイルラインに入れたNC-910の洗浄効果で、フューエルライン・フィルター・インジェクター等のスラッジを除去し、エンジン内部のカム・ピストン・クランク等のカーボンやスラッジを除去し、理想的な燃焼に近づいた証拠です。


通常、お客様からのご依頼の場合は、NUTECパワーアッププログラムの作業一式をしますがこの車両に関しては、乗りながらさらに上の施工をして仕上げていきます。


しっかり事前に除去出来るカーボンやスラッジは除去しておいて、最終的にパワーアッププログラム一式を施工して、新車より圧縮が高く、しかも全気筒がキレイに揃った圧縮で、世界一キレイに回る、至高のツインスパークエンジンに仕上げての納車となります。



温泉に行くまで、山道のワインディングを走って行くんですが、車高調の性能のおかげで、まるで自分が運転が上手くなったかの如く、キレイにカーブをトレース出来ます。


もうね、それはもう地を這うようにキレイに曲がって行くんですよ(笑)


意味も無くシフトダウンを繰り返すのは、決して私利私欲ではなく、フューエルラインの洗浄の為なんです!と心の中で言い訳をしながら、でもエンジンオイルに洗浄剤入れてるから4500rpmまでしか回せないじゃん!と思いつつ心躍るドライブとなりました。


あ、余談なんですが、この1600ccのツインスパークって、2000ccより馬力は30PS ほど少なく、当然トルクも無いんですが、なぜか0~400mの加速は2000ccより速いって言うのは

あまり知られていません。


この少ないパワーをいかに活かすか?と言うエンジンやミッションのセッティングが絶妙なんだと思うんですよ。


アルファロメオと言うメーカーには、様々な神業を持った専門職の人がいますので、少ないパワーの車両を、いかにしてドライブして楽しいセッティングにするかを、誰よりも熟知した熟練の専門職が探り当てるんだと思います。


車両のセッティングを任されている人物は「黄金の尻」と言う異名を持った方が担当をされていて、細かい動きなどの味付けを一人で決めているそうです。


いや、ホントにイタリア人ってなんなんだろうね?なんでこんな非力なのに、こんなに運転をしてて楽しいクルマ作れちゃうんでしょうか?


ここのところ毎日乗っていますが、どんどんハマって行きます(苦笑)



さて、ワタシが中古車を売る時に、テストマーケティングと言いますか、注意喚起や意識の向上の為にと言いますか、ある事をします。


それは・・・個人売買のヤフオクに出品をするのです。


アルファ147の中古車は、今や底値の酷いありさまで、まさに二束三文で売買されてます。


業者しか入れないオークションでも、6万キロ以上の走行距離の個体はそれこそ数万円代で落札されており、悪質な業者は、それをそのままヤフオクに出して、ろくに整備もしないで売買してる例も数多く見られます。


もう、ホントに酷い状況で、そんなの買ったら酷い目に遭うよ!って言いたくなる(苦笑)


オイル管理もろくにせず、各部のオイル漏れ、ベルト類の劣化や交換時期も無視、大きな故障の一番の原因であるセレスピードユニットのオイル漏れも、見えない場所ならお構いなしで売ってます。


そりゃ壊れますってば(苦笑)


また、147特有の事象である、室内のドアノブやスイッチ類の劣化によるベタベタや、ドアの内張や、天井の垂れなども、その金額じゃ直せないよなぁって感じで無法地帯(涙)


そんな状態の車両を買って、意味不明な警告灯の点灯や、次から次へと来る不具合を怯えつつ、外装の傷や、内装の痛みにイライラしながら乗ってたら、そりゃイヤになります。


だから、どんどん評判が落ち、値段は値崩れをして、手に入れた人にストレスを与え、市場や街中から消えていくんです・・・。


こんないいクルマなのに、ホントにもったいないし、キチンと維持さえしていればアルファロメオの中古車って、後からどんどん値上がりするんですから。


75や155や156でさえ、走行が少ない程度の良い個体は、今値上がりしていますからね。



アルファロメオに限らず、うちから出たクルマは別格です。


何度か経験がありますが、納車した車両をオーナーさんが、数年後に人に譲った場合に買った時の値段くらいで売れる時もありますし、FIAT PANDAに至っては、買った時より高く売れた人もいらっしゃいます。


うちで仕上げたクルマなら、その価値はあるからと言われてです。


車種ごとのオーナーズクラブの集まりに行くと、うちから出たクルマはどんなものなのか?と人だかりが出来るくらいです(笑)


同じクルマなのに、ドアを開ける時から違うし、エンジン音も乗り心地も違いますから。


そう言う事を言われたと、オーナーから連絡をいただいた時に、仕事に関する誇りを感じますし、また今後も気を引き締めようと思います。



さて、本題に戻って、この車両が入庫してから、こまごまと手を入れていますが、その辺のコストはどうなんだろう?って思いますよね。


現段階で、ワタシがしているのは全体的に点検をして、まず消耗しやすいパワーステアリングのフルードをZZ-51改に交換しました。


特に動きが悪いワケでも、異音がしてるワケでもありませんが、やはり強い負荷が掛かる部位であり、ポンプ作動をしますので、予防的に性能の良い油脂に交換しました。


また、入りが渋く、節度の無い感じを受けたミッションも、ZZ-31に交換し、気持ちが良い節度感のあるフィーリングが蘇りました。


その他は、納車点検整備の前に、事前に各部のカーボンやスラッジを除去する添加剤等を入れて、走行しながら準備を進めています。



そして、外観のアルミホイルは、ASSO製のパルティーレのUSEDでガリ傷は多少あれど、殆ど気にならない程度の良いモノを4本入手しました。


それに合わせるタイヤも、USEDではありますが、バリ山で新品同様の215/45 17incのピレリを4本調達しています。


マフラーも、タイコの内部がガラガラ言ってるようなボロじゃなく、新品の品質を担保しているASSO製のFOECE-Gをチョイスしました。


また、足回りは新品の車高調と、リヤのアッパーマウントと、前後のスタビライザーリンクも異音の予防と、耐久性を重視した強化品(レース用じゃない)を新品で入れてあります。


さて、ここまでの撮影と日常の普段使いの為の整備で、幾らくらいかかると思いますか?


一般の方が普通にお店などでされた場合、工賃・部品代・油脂類を入れて、軽く40万円以上は掛かると思います。



また、ここからご成約になったら、さらに詳細な納車点検整備に入り、故障や不具合で困らないように、悪い部位は徹底的に修理、整備、調整、交換をして行きます。


もちろん、バッテリーは適合サイズで一番アンペア数の高いモデルを新品(BOSCHかパナソニック製)で交換、エアフィルターやエアコンフィルター、前後のワイパーブレードも純正品質以上のパーツをチョイスして交換してお渡しします。


その上、事前の洗浄が完了したエンジン周りは、NUTECパワーアッププログラムを施工し、当然エンジンオイルはZZ-01を使いオイルエレメントごと交換します。


最後の仕上げで、点検整備の時に各部のオイル漏れは徹底的に潰して行きますが、今後の予防的な意味合いを込めてNC-81Plusを添加しておきます。


また、車高等の好みをお伺いして、最終的に4輪アライメントを取り、よりスムーズな回頭性と、乗り心地を確保した足回りを完成させます。


これらは納車点検整備なので、してみないとコストが判りませんが、20万円は超える金額になるかと予想しています。



さて、最後にここまで走行が少なく、かつコンディションが良い個体なので、思い切り整備をして、細かい傷などにうんざりする事なく乗っていただきたいので、全塗装をします。


ヴィンテージカーのように、ガラスや内張などを全部外してのレストアではありませんが、せっかくなので、熟練の職人技で、濡れたような艶のソリッドブラックで全塗装します。


また色あせでお悩みの方が多い、無塗装の前後バンパー部やフロントワイパーの台座部、センターピラー等のつや消し部分は、その風合いを損なわずに塗装を施します。


それに、白く濁ったように劣化してしまう、ドアハンドルやヘッドライトもピカピカに磨いたのちに、風合いそのままに塗装を施そうと思ってます。


もちろん、色褪せる前後のアルファロメオの紋章やグレードのプレートも新品交換です。


これらも細かいパッキン類や、エンブレムなどの金額を含めると55万円くらい。


さて、足し算が出来る人は、お判りになると思いますが、全部足すと今のところ幾らくらいの金額になるでしょうか?


ざっくりではありますが、車両本体価格を入れなくて115万強となります。


アナタがもし、ヤフオクで走行の少ない147TSのマニュアルシフトを20万円で落札し(程度が良いマニュアルシフト車なら業者も狙うのでもう少し競り上がると思います)陸送代や諸経費を込みで30万円くらいで乗り出し、そこから当方がする作業を全部実費でしたとしたらうちの販売価格は軽く上回りますよね(苦笑)


実際に、イタフラ車をヤフオクで安く買い、故障や不具合をうちで実費でお請けした方々は口を揃えておっしゃいます(苦笑)


GIALLO GARAGEで売ってる値段で買ったほうが安くあがった・・・涙


これはコスト的にもそうですし、現車の様々不具合のストレスや、維持の心配でのストレス

など、心情的なコストと言う意味も含まれています(苦笑)



巷で営業をしている、ディーラーの中古車部門や、イタリア車専門店など、同業者だからその仕事ぶりはよく知っています。


中古車の仕上げの基本は「今、何もない部分はそのままで納車」が基本です。


イタ車屋に関して言えば、相当あくどい店もありますので要注意です・・・


まあでも、商売ですから、利益を出さないといけませんし、早く売る為には、仕入価格と販売価格の相場に沿わないといけませんからね・・・。


その点、うちはワタシが頭がおかしいので大丈夫(何が)


価値のある個体を、より付加価値の高い車両に仕上げて、尚且つ素人が自分で車両を買い、同じように仕上げる金額よりも、安く提供するのが信条です。


次のオーナーが、故障や不具合に困る事なく、ランニングコストも極力掛からない状態に仕上げて、このクルマを心から楽しんでいただける状態に仕上げるのが矜持です。


もちろん、うちも商売ですので、利益は必要ですが、上記の概算はあくまで素人の方がショップなどで同じ事をした場合の上代金額です。


しかし、うちは業者なので、部品・油脂・工賃・板金塗装代も下代(仕入値)があります。


特に部品に関しては、数年前までは、専門店やディーラーに直輸入の部品の卸もしていましたので、高品質な部品を安く仕入れるルートがあります。


なので、乗り出してからの維持に関しても、必要な部品は安く調達しますし、納車後に地元で作業をする業者さんも、請求書や言動から、良い業者かどうかの見極めもお手伝いします。


いや、何度があったんですが、自分の工場の売上が欲しいばかりに、納車直後の状態に難癖をつけて、修理させようとしたり、法外な工賃を吹っ掛けたりする業者もいるんです(怒)


そんな買った後の面倒も全部見させていただきますので、安物買いの銭失いにならないように、良い店で、良い状態の、良いクルマを選んでくださいね。


アルファ147の中古車を買うのは、安心安全で、日本一キレイで調子の良いカッコいいクルマが手に入るGIALLO GARAGEで買うか、それ以外の普通の147の中古車を普通の中古車屋で買うかの2択です。


うちか、うち以外か(ROLANDかw)


単に珍しいモデルだから、ただ走行距離が少ないから高いワケじゃない、ホントの専門店が経験知とノウハウで仕上げた極上のアルファロメオをあなたへ。




2004年式ALFA 147 1.6L TS 5MT 車両本体価格:1,380,000-


車検:令和3年4月27日 走行距離:33000km (乗ってますので多少変わります)


+上記の車両本体価格は、内外装及び機関整備仕上げ済みでのお値段ですので、例えば塗装は現車を観て自分で判断し知り合いに安くしてもらうとか、車検は、後で実費でされるとか、そこまでしなくても良い場合にはお話し合いの上でお値引きしますのでご相談くださいね。


+また業者様でも、まだしてない作業を自社でされるなら業販は可能です、ご相談下さい。

+納車点検の際にバッテリー等の消耗部品をはじめ、エアフィルターやACフィルター等も純正相当品で交換予定ですが、社外品などに換装希望の場合はお申し出下さい。またオーディオやNAVIやドライブレコーダー等の取り付けもお申し付けください。


+車検残が2021年4月下旬までありますので、その間は試運転をしています。3月下旬からは継続検査が受けられるので、納車点検と車検満タンで乗り出すのがおススメです。


その他ブログに車両の状態などと併せて追記します。

このモデルに関するインプレッションを集めてみました。ご参考までに。


+ツインスパークエンジンとは?




+アルファ147 1.6L TS インプレッション










車両本体価格以外に必要な経費


各種諸費用と、消費税・自動車税の月割り分・自賠責保険料の月割り分・リサイクル費用・陸送費用(ご希望であれば)車庫証明費用(ご自身ないしは地元の行政書士に依頼するほうがお得です)名義変更費用(ご希望であれば)など、ご希望の内容により変わりますので、気になる方はお早めにお問い合わせくださいね。


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